Finatext で働き始めた

9月から Finatext にソフトウェアエンジニアとして入社した。早いもので3ヶ月が経とうとしている。 Finatext は Finatext Holdings Ltd. を親会社とするグループ会社郡の一つで、 Fintech ソリューションの開発や同グループ会社の証券事業や保険事業などと協業してソフトウェアサービスを展開している。

株式会社Finatextホールディングス | Reinvent Finance as a Service

社員は10月時点で300人弱だが、自分が入社して以降もコンスタントに採用が続いているのでまだまだ人は増えていく。 ソフトウェアエンジニアのバックグラウンドも多様で、銀行やメーカー、Web 企業などから様々な人が集まっている。 ここで会社の概要を書いていってもキリがないのでエンジニア向けの資料を読んでもらうのが早い。

Finatext エンジニア向け採用デック / We Are Hiring Engineers - Speaker Deck

入社の決め手は事業の方向性の面白さだった。 昨今に多い toB 向け SaaS を提供する企業に熱中できる感じはせず、事業の広げ方が PaaS として成長する前提で進んでいるのが魅力的に見えた。 ドメインに限定しなければ良くあるスキームなのかもしれないが、ここは考えていることが大きくて夢がある。

加えて、良くある話だが、創業者含めメンバーそれぞれの見ている視点が多様で面白い。 よく学んでよく話してよく働いて、会社だけでなく個々人が前に進んでいく姿勢を近くで感じるのは刺激を貰える。

入社にあたっては @taiki45 にリファラルしてもらった。 クックパッドで一緒に働いていた期間に徳を積んでおいてよかった。会社を決めるまでの間も手厚いサポートも貰ったので感謝が止まらない。

やっていること

所属は Platform engineering を中心にやるチームで、事業横断的な仕組みを技術を使って提供する。 ただ、自分は各事業のチームの課題に直接関わる Embedded な働き方をしていて、 個別の事業で抱えている課題に向き合ったり、共通化できそうな問題を持ち帰って解決方法の標準化が主な仕事だ。

チームの立ち位置や目指すこと、取り組みに関するブログも公開されている。

エンジニアリングで解決できることは多々あるのだけど、今は特に事業成長へ比重が傾いていることもあり、その優先度を付けていくのが難しい。 可処分時間を何にどれくらい充てるか考えていかないとレバレッジが効かないなぁと悩みながら手を動かしている毎日である。 ただ、働いて成果を出す環境としては申し分無い場所なので、先の未来にワクワクしながら仕事ができている。

これまで関わったどの企業よりも1つのミスから来るリスクが大きいというところにも楽しみが見いだせている。 必要そうに見えない(が守る必要がある)堅苦しい制約を守りつつ、それでなおアジリティを損なわない仕組みの醸成は案外楽しい。 世の中にある理想的なフローでの開発を自分たちに合わせてフィットさせる面白さと言うといいのかもしれない。

キャリアの焼き増しはしない

最終的に Finatext を選んだ理由は上にも書いたが、もう一つ "キャリアの焼き増しはしない" も意識していた。 面談や面接と通して自らのやりたいこととやれること、会社のフェーズなどを聞いていくうちに、最初は気にならなかった感情があった。 「同じようなことをすることになりそうだ」「働き方に大きく変化がなさそうだ」と、転職をするのであればコンフォートゾーンは抜けたい感情かもしれない。

エンジニアあるあるかもしれないが、話を聞いて頭でアーキテクチャを想像できてしまう(論理できた)と自明すぎて途端にやる気が無くなることがある。 転職活動においても同じようなことが起きていた。面談で話した入社後の話に対して、自分自身の経験からある程度想像が付いてしまい、就職後のイメージが湧きすぎることがあった。 もちろんそれは入社しないと真相はわからないし、ほとんど場合面白いことになると思うのだけど、頭でわかっていてもモヤモヤは晴れなかった。

色々キャリアを積んでいく上で、自分のやれることを増やしたいとか、想像つかない領域で挑戦したいとか、そういう感情なんだろうか。 30点で打席に立つ - Speaker Deck で語られているような「自信がなくても色々やってみる」がやりたかったのかもしれない。

(失礼を承知で)強くてニューゲームできるような転職先は色々あると思う。 だけどそれだけじゃつまらなくて、自分が一番何も分かってないような状態に身を置いて強みを発揮できる状況が欲しかったんだろうし、今その状況になってみて大いに満足している。

というわけで

会社の良いところを書いていきたいわけではなかったんだけど、色々書いてしまった。

まぁでも、総じて面白い会社であることは胸を張って言えるし、人にもおすすめできる。 肝心の事業の成長も申し分無いくらいあり、それに伴った技術的なチャレンジも山ほどある。

会社としても採用枠はまだまだあるので、興味があればざっくり話しましょう。
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